献血者の減少が課題となる中、双子の兄弟が2人合わせて646回目の献血を達成した。献血ができるのは69歳まで。70歳になる前日に最後の献血を行った2人は「今後も献血者が増えるよう役に立ちたい」と話す。

20代から献血続けている双子の兄弟

最後の献血をしたのは佐賀市に住む西村晃さん(兄)・敏幸さん(弟)の双子の兄弟。

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現在の法律では献血ができるのは69歳まで。双子の兄弟2人は70歳を迎える前日の9月11日、“最後の献血”に訪れた。

最後の献血で646回目を達成

2人は20代前半に献血をはじめた。これまで2人合わせて644回の献血を行ってきた。最後の献血で兄の晃さんが270回目、弟の敏幸さんが376回目の献血となり、2人合わせて646回目を達成した。

献血が終わると、長年の協力に感謝し、花束が手渡された。

“最後の献血”を終えて…

最後の献血を終えて双子の兄弟は次のように思いを語った。

兄・晃さん:
寂しい思いはありますね。習慣づいていたもので、行くのが当たり前化していた

弟・敏幸さん:
つくづく、献血していて人助けに結びついているんだというのを非常に実感したのを覚えている

献血者が減少傾向であることについては、「知らない人がいたら、こんな風なこうですよ、ということを伝えていきたいなと。それも一つのボランティアかな。今後も献血者が増えることの役に立てたら」と献血ができる年齢を超えてもこれまでの経験を生かしていきたいと語った。

佐賀県赤十字血液センターによると、現在O型の血液が不足している。また、10代から30代の若年層の献血者が減少傾向で、「若い人にも献血に来てほしい」と呼びかけている。

(サガテレビ)

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