旧陸軍の伊那飛行場跡で行われている発掘調査の現地説明会が20日開かれ、格納庫の基礎部分が住民に公開されました。
長野県伊那市上の原地区にあった、旧陸軍の伊那飛行場では、戦時中、少年航空兵の訓練などが行われていました。
格納庫の基礎部分が残っていて、県道の予定地になったことから、市の教育委員会が6月から発掘調査を行っています。
20日は、約20人の住民に格納庫の正面の「引き戸」を収納する「戸袋」の構造など、新たにわかったことを説明しました。
住民:
「掘ってみたら2メートル下まで(基礎がある)というのはびっくりした」
「残っているというのが大事。そういう歴史があったんだということは消さない方がいい。残せたら残してほしい」
劣化が進む基礎のコンクリートは移設のため持ち上げると崩れる恐れがあるということで、今後、保存方法を検討することにしています。
発掘調査は8月いっぱい行われます。