19日夜、宮崎市内の道路を走行中に目撃されたのは、突然上空から光を放ち落下する球のようなもの。

その瞬間、辺りがまるで昼間のように明るくなったのです。
これは一体?

「火球」とみられるまばゆい光が、西日本の各地で目撃されました。

光の球は宮崎・延岡市でも、ちかちかと空を明るく照らし、また鹿児島市の桜島を映すカメラには、発光と同時に山の稜線(りょうせん)がくっきりと浮かび上がっていました。

長崎県内の夜の道路でも光に照らされ、奥の山が見えるほどの明るさに。

目撃者:
「あ、流れ星かな」と思ったら急に大きくなって、想像以上にドンと明るくなったのでびっくり。

さらに光の玉は、九州から遠く離れた大阪・関西空港でも。

緑色から黄色に色を変え、まるで隕石(いんせき)のように落下するかのような様子が捉えられていました。

また、和歌山市では火の玉のような姿で落下。
夕焼けのように空を赤く染めました。

強烈な光を放った光の玉。
実は、目撃されたのは西日本だけではありませんでした。

もっと離れた愛知・名古屋市でも。
もっともっと離れた神奈川・平塚市でも一瞬、赤い光が夜空を照らしていたのです。

日本の広い範囲で目撃された火球とみられる光。
どこから来て、どこに落下したのか。

天文に詳しい平塚市博物館 天文担当学芸員の藤井さんは「数年に1度のレベルの非常に明るい火球と思われる。隕石として到達している可能性がある」と語りました。

藤井さんによりますと、鹿児島・種子島の北東沖を進み、海に落下した可能性があるといいます。

日本を強烈に照らした火球とみられる光の玉。
火星と木星の間の小惑星帯から、はるばるやってきたということです。