列島各地で相次ぐクマの被害ですが、東京都内でも目撃情報が相次いでいます。
クマと遭遇した男性が当時の状況を語ってくれました。
20日朝、東京都内にツキノワグマが出没した姿を防犯カメラが捉えていました。
クマが現れたのは、東京・青梅市の駐車場です。
クマは車の陰から現れると、小走りで車の脇を走り抜けていました。
クマを目撃した明石健人さんは、「もうはっきりクマでした。ゴールデンレトリバーが丸々したそれぐらいの大きさでした。スピード感と重量感がとにかくありました」と語り、初めて間近で見たクマに恐怖を感じたといいます。
クマを目撃した明石健人さん:
子グマだけどものすごく力強い走り方だった。あれが向かって来たとしたら怖い。子グマがいるということは、大人のクマもいる可能性が高いので。
8月12日には、東京・日の出町の住宅が立ち並ぶエリアでもクマが目撃されています。
実は東京都でも毎年約200件の目撃情報が寄せられていて、2025年はすでに約130件もクマが目撃されています。
一方、宮城県では20日朝にクマ1頭が捕獲されました。
捕獲されたクマは体長1メートル以上のオス。
この近くの果樹園では8月17日、桃を食べるクマなどの目撃情報が相次いでいたことから、宮城・登米市などが桃を入れた箱わなを設置していました。
近隣住民は「ホッとした反面、1頭とは限らないと思う。ちょっと心配なところはある」と不安を口にしていました。
全国で相次ぐクマの目撃情報。
2025年はクマの餌となるブナの実が大凶作と予測されていることなどから、県は警報を出して注意を呼びかけています。