国際原子力機関(IAEA)は北朝鮮が核開発を拡大しているとして、深刻な懸念を表明しました。
IAEAは18日、北朝鮮北西部・寧辺(ヨンピョン)でウラン濃縮施設とみられる新しい建物が建設され、北朝鮮が核開発を進めている可能性があるとする報告書をまとめました。
IAEAが過去1年間の衛星写真などを分析したところ、寧辺では2024年12月から新施設の建設が始まり、2025年5月までに外観が完成したということです。
この建物は2階建てで、内部の構造が平壌(ピョンヤン)近郊のカンソンにあるウラン濃縮施設に似ていると指摘しています。
IAEAは北朝鮮の核活動について「深刻な懸念」を示し、今回の報告書をもとに9月中旬に開かれる年次総会で議論する方針です。