福島県白河市は市内にある特定空き家について、行政代執行による解体に着手した。
「空き家等対策の推進に関する特別措置法および行政代執行法に基づき、代執行を行います」白河市が行政代執行で解体を始めたのは、白河市新蔵町にある木造2階建ての店舗兼住宅。この建物は外壁に大きな亀裂が入るなど倒壊の危険があるとして、白河市が3年前に特定空き家に指定していた。
これまで市は、建物の所有者に適切な管理をするよう指導・命令をしてきたが、所有者は「経済的な理由で解体できない」などとして、期限までに改善されなかったことから行政代執行に着手した。
特定空き家に対する行政代執行は、白河市としては初めてで県内では2例目。解体作業は9月末までの完了を目指していて、約420万円の費用は解体終了後、所有者に請求するということだ。