日本が主導する3年に1度のTICAD(アフリカ開発会議)が、20日に神奈川・横浜市で始まります。
共同議長を務める石破首相の狙いについて、会場前からフジテレビ政治部・若田部遥記者が中継でお伝えします。
自民党内で退陣論も浮上する中、首相官邸の幹部は「目の前のことをやっていくのみだ」と話していて、石破首相は外交成果で局面を打開したい考えです。
石破首相は閉会までの3日間で30を超える国々と首脳会談を行う予定で、午後の開会式に先立ちケニアなどとの首脳会談に臨み、関連の会合で講演するなど精力的な外交を展開しています。
石破首相:
貿易投資を盛んにすることでさらなる成長を実現をする。日本もこの地域の皆さん方とともに取り組み、アフリカの活力ダイナミズムを取り入れたい。
TICADの焦点は「投資拡大」で、石破首相は早速、インド・中東・アフリカを一つの経済圏とみなし連携を強化する構想「インド洋・アフリカ経済圏イニシアティブ」を提唱しました。
構想には、影響力を高める中国に対抗する狙いもあります。
また、政府や企業間で、エネルギーや医療などの分野の覚書を300件以上結ぶ予定で、石破首相は最終日の共同記者会見で外交成果をアピールしたい考えです。