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プレスリリース配信元:マイナビ

地方中小企業就業者のの約3人に1人が「他に良い会社があれば転職したい」。年代が若いほど今の職場への定着意識が低い傾向。大企業就業者と比較して「福利厚生」「収入」に不満と待遇満足度にギャップ




株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、地方の中小企業で働く人を対象に初めて実施した「マイナビ 地方中小企業就業者の働く意識調査」のレポートを発表しました。

【TOPICS】
◆地方中小企業就業者の約4割が「他に良い会社があれば転職したい」と回答。一方で「これからも今の会社で頑張りたい」は2割にとどまる。大企業就業者に比べて組織定着意識が低い傾向【図1、2】
◆地方中小企業就業者の半数以上が「収入」に不安、今後のキャリアの課題にも。地方中小企業就業者は「福利厚生」「収入」に不満傾向、大企業就業者との待遇満足度にギャップ【図3、4】
◆地方中小企業就業者はキャリアにおいて「自分らしさ」を重視する志向。自分らしく生きる要素は「大切な人との時間」「仕事時間的ゆとり」「ある程度の収入」など【図5、6】
◆地方中小企業就業者の4割以上が「仕事・私生活両立型」のキャリア。年代が上がるにつれて仕事重視派の割合が低くなる傾向【図7】


◆地方中小企業就業者の約4割が「他に良い会社があれば転職したい」と回答。一方で「これからも今の会社で頑張りたい」は2割にとどまる。大企業就業者に比べて組織定着意識が低い傾向
地方中小企業就業者※1に今後のキャリアについての考え方を聞くと、「他に良い会社があれば転職したい」が38.4%で最多だった。
一方で「これからも今の会社で頑張りたい」は23.2%にとどまり、大企業就業者※2の35.3%に比べて10pt以上低く、地方中小企業就業者のほうがより今の職場への定着意識が低い傾向がみられた。
地方中小企業就業者のキャリアについての考え方を年代別で見ると、「これからも今の会社で頑張りたい」が20代では18.5%で特に低く、「他に良い会社があれば転職したい」は4割を超えた。
年代が低いほど今の会社を離れることへの抵抗感が少ないようだ。【図1、2】
※1 東京圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)を除く全国43道府県の従業員数5名以上300名以下の民間企業に所属する20代から50代の正社員
※2 全国の従業員数1000名以上の民間企業に所属する20代から50代の正社員
【図1】



【図2】




◆地方中小企業就業者の半数以上が「収入」に不安、今後のキャリアの課題にも。地方中小企業就業者は「福利厚生」「収入」に不満傾向、大企業就業者との待遇満足度にギャップ
地方中小企業就業者と大企業就業者の現在の仕事・環境の満足度を比較すると、
地方中小企業就業者では特に「福利厚生」と「収入」で満足度が低かった。両就業者の間には実質的な賃金格差が見られる※3が、主観的な満足度にも格差があるようだ。
地方中小企業就業者の今の会社で働き続ける場合に不安に感じることは、「十分な収入を得られるか」が51.0%で最多となった。
また大企業就業者(42.1%)と比較すると、地方中小企業就業者の方が8.9pt高く、今後のキャリアを考えるうえで、多くの人が収入面を課題に感じていることがうかがえる。【図3、4】
※3厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」より
【図3】



【図4】




◆地方中小企業就業者はキャリアにおいて「自分らしさ」を重視する志向。自分らしく生きる要素は「大切な人との時間」「仕事時間的ゆとり」「ある程度の収入」など
地方中小企業就業者にキャリアで実現できていることを聞くと、「自分らしく働くこと」「自分らしく生きること」において4割を超えた(実現できている+やや実現できている)。
地方中小企業就業者はキャリアについて、自分にとって納得できるものであるどうかを大切にする様子がうかがえる。
キャリア実現度でスコアが高かった「自分らしく生きること」について、「あなたにとって自分らしく生きるとはどのようなことか(自由記述)」の回答をテキスト分析した結果、
「自分らしさ」の背後には、1.大切な人との時間 2.無理のない範囲 3.仕事時間的ゆとり 4.ある程度の収入 5.趣味とプチ贅沢6.輝ける居場所 7.メリハリ感 の7つの要素(キーワード)が浮かび上がった。
全体の傾向として、地方中小企業就業者は私生活の充実・両立を重視し、家庭・地域などの会社外の役割も大切しながら、自身の資源(時間・エネルギー)を配分する志向を持つ傾向がみられた。【【図5、6】
※具体的な回答は「地方中小企業就業者の働く意識調査レポート」内で詳しく紹介しています
【図5】



【図6】




◆地方中小企業就業者の4割以上が「仕事・私生活両立型」のキャリア。年代が上がるにつれて仕事重視派の割合が低くなる傾向
地方中小企業就業者が仕事・私生活の両面でどのようにキャリアの軸を置いているかを見ると、全体では「仕事と私生活の両方に同じように軸を置く(41.9%)」が最多となり、「仕事・私生活両立型」のキャリアを実践している人が多数派であることがわかった。
年代別では、「ワーク軸(仕事に軸を置く+やや仕事に軸を置く)」の割合が20代で特に高く、年代が上がるにつれて「ワーク軸」の割合が低くなり、「ライフ軸(やや私生活に軸を置く+私生活に軸を置く)」の割合が高くなる傾向が見られた。【図7】
【図7】




【調査担当者コメント】


東京圏への人口集中が進み、中小企業の人手不足が深刻となる中、地方を拠点とする中小企業の人材課題が深刻化しています。
そんな地方中小企業における就業実態を明らかにすることを目的に調査を行いました。
地方中小企業就業者のうち「これからも今の会社で頑張りたい」とした割合は約2割にとどまり、特に20代で現在の組織への定着意思が低い傾向が明らかになりました。
背景には、賃金・福利厚生といった待遇への不安や不満があり、大企業就業者との「待遇満足度」の格差もあると考えます。
この改善に向けて、企業は評価の公平性・透明性を高めて賃金の納得感を醸成することが必要でしょう。
また、中小企業には労働時間の課題もあり、企業規模が小さいほど労働時間が長く休日数が少ない傾向があります※4。
本調査では、地方中小企業就業者がキャリアにおける「自分らしさ」を重視する様子がうかがえました。これに対して企業は、労働時間の適正化を図ることで労働時間に対する報酬の妥当性や納得感を高め、仕事時間を柔軟にできる制度を整えることも重要であると考えます。
※4令和6年就労条件総合調査より
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 宮本 祥太




【マイナビ 地方中小企業就業者の働く意識調査】
調査方法:インターネット調査(外部パネル)
対象者:
1.地方中小就業者
1都3県を除く全国の従業員数5名以上300名以下の民間企業に所属する20代から50代の正社員
2.大企業就業者
全国の従業員数1000名以上の民間企業に所属する20代から50代の正社員
※現在の仕事・職場や現在の所属企業を起点とした今後のキャリアの方向性に関する質問を多く含むことを加味し、地方中小就業者・大企業就業者ともに「勤続年数1年未満」を除外した。
回収数:1.地方中小就業者:2,086サンプル 2.大企業就業者:1,034サンプル
実施期間:2025年4月18日(金)~4月22日(火)
※調査結果は、端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。
調査URL:https://career-research.mynavi.jp/report/20250801_99469/

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