新潟県上越市では深刻化する水不足への対応が急ピッチで進められています。上越市の農家からは雨を望む声も上がっています。
田んぼのひび割れや稲枯れなどの被害が確認されている上越市。
【コメ農家 市村弘師さん】
「稲というのは下からの水だけでなく、上から降る雨によって(品質が)全然違ってくる。雨が降らないのは非常に困る」
少雨の影響を心配するのは、上越市清里区のコメ農家市村弘師さん。
自身の田んぼは今のところ渇水被害はないと話しますが、少雨によるコメの品質低下を懸念していました。
【コメ農家 市村弘師さん】
「上越市の場合は、飲み水もこれから枯れていくという状況なので心配」
上越市の主な水源となっている正善寺ダムの貯水率は7月29日午前7時の段階で13.5%まで低下。ただ、節水を呼びかけている効果は出始めていると上越市は説明します。
【上越市ガス水道局 西山勝寛 局長】
「今、給水スポットの設置等を含め市民の皆様から節水に大変ご協力をいただいている」
配水量が減少しているほか、29日は車を持たない高齢者などが身近で給水できるよう日本水道協会新潟県支部の協力を得て給水車なども導入。
【上越市ガス水道局 西山勝寛 局長】
「断水回避に向けて全力を尽くしているので、いま断水の見込みを発表する予定はない」
また、上越市は休止していた浄水場の立ち上げを進めるなど、他の水源の確保にも務め対応を強化していく方針です。