伊東市の田久保眞紀 市長の学歴詐称問題に端を発した市議会の百条委員会で、市長の知人が本人から「大学を卒業していないと聞いた」と証言したことを受け、中島弘道 議長が取材に応じ、市長について「どういう神経の持ち主なのか疑わざるを得ない」と疑問を呈しました。その上で、田久保市長に対する不信任決議案の提出についても言及しています。
伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては市の広報誌や報道機関から依頼された経歴調査票に「東洋大学法学部卒業」と記載した一方、実際には除籍となっていたことがわかっていて、市議会では辞職を勧告すると共に地方自治法に基づく百条委員会を立ち上げ、事務手続きなどについて調査しています。
7月29日に開かれた4回目の百条委員会には2017年から2018年頃にかけて田久保市長と市民運動を共にした知人が出席し、以前、市長本人から「『大学の友達とは仲が良かったので、卒業はしていないけれど終わってからの飲み会には朝まで参加した』という発言を聞いた」などと証言しました。
これを受け、中島弘道 議長は散会後、取材に応じ「(田久保市長は)どういう神経の持ち主なのか疑わざるを得ない。本当にちょっと信用できない人だなというのは感じた」と述べ、青木敬博 副議長も「(証人は)覚悟を持って出てきてくれたので、信じるに値すると個人的には思っている」と話しています。
田久保市長をめぐってはすでに辞意を表明していますが、7月28日の会見では進退について「31日の会見で話す」と繰り返し、「辞職」という言葉を頑なに口にしない状況となっていることから、中島議長は個人的な見解と断った上で「万が一、辞めないということになったら議会として覚悟を決めないといけない」として不信任決議案の提出を視野に入れていることを明らかにしました。
また、青木副議長も中島議長と同じ認識を示しています。