平城京の跡地から、南北15メートルにわたって敷き詰められた瓦などが見つかりました。
これまで知られていない奈良時代の寺院の存在を示すものとみられます。
奈良市杏町では、7年前から橿原考古学研究所による平城京の発掘調査が続けられています。
今回新たに発見されたのは、幅45センチメートル、南北15メートルにわたって敷き詰められた瓦や石で、奈良時代の寺院の遺構とみられます。
この場所は平城京の南の端に位置し、近くに「惣毫寺(そうごうじ)」という鎌倉時代の寺院があったとされていますが、今回の発見でこれまで知られていない、より古い寺院の存在が新たに分かってきたということです。
今後土地利用の変せんを解明する手掛かりになることが期待されています。