3700人余りが犠牲となった福井地震から6月28日で77年。これに合わせ27日、福井市内で犠牲者の鎮魂や県民の防災意識向上を誓う「希望の灯り」がともされました。
福井地震は1948年(昭和23年)6月28日午後4時すぎに発生しました。坂井市丸岡町を震源に震度6を観測。嶺北を中心に倒壊家屋は3万4000棟3769人が犠牲となりました。
福井地震から77年を迎えるのを前に、当時、大きな被害が出た福井市中央1丁目では「希望の灯り」の点灯式が行われました。震災の記憶の継承に取り組むボランティア団体「木曜お堀の会」が中心となって行われました。
ろうそくが置かれた「子どもの像」は、福井地震で被災し左手をなくした美術教師加藤恒勝氏が、1994年に右手だけで彫刻したもので、希望を持って生きる子供を象徴しています。
「木曜お堀の会」は点灯を通じて被災者に思いを馳せるとともに、防災への意識を高めてほしいと話していました。