2024年2月、札幌市北区のコンビニで店員3人を殺傷した罪などに問われている男の論告求刑公判が6月26日行われ、検察側は懲役30年を求刑しました。
住所不定無職の宮西浩隆被告(45)は2024年2月、札幌市北区のコンビニで店員3人を包丁などで刺し、当時40歳の男性を殺害、男女2人を殺そうとした罪などに問われています。
これまでの裁判で宮西被告は起訴内容を認めていて、責任能力の有無が裁判の争点となっていました。
宮西被告は弁護側の質問に対し「急に女性店員が対応しなくなった」「声が介入してきた」「人生に対して諦めた」などと話しています。
弁護側は事件当時、宮西被告が統合失調症による妄想や幻聴の影響で正常な判断ができない「心神喪失」の状態だったため、責任能力はないと無罪を主張。
一方、検察側は「心神喪失」ではなく「心神耗弱」の状態だったと指摘。責任能力はあると指摘していました。
26日の論告求刑公判で検察側は「心神耗弱であることを加味しても、極めて重い事案で、結果はこのうえなく重大、行為は悪質だ」などとして、宮西被告に懲役30年を求刑しました。
裁判は結審する予定で、7月2日に判決が言い渡されます。