【新燃岳】噴火警戒レベル3、入山規制を継続(6月24日時点)

気象庁は24日、6月24日から25日15時までの新燃岳の活動状況を発表した。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を継続している。詳細については以下の通り。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、昨日(24日)、白色の噴煙が最高で火口縁上400m以上に上がりました。昨日9時30分頃からは、雲のため噴煙の状況は不明です。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しており、前24時間の地震回数は400回を超え多い状態で経過しています。火山性微動も時々観測されています。
 
 昨日、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が高原町から実施した現地調査では、新燃岳火口周辺は雲に覆われており噴煙や火口周辺の状況は不明でした。また、山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、2100トン(前回6月23日4000トン)と多い状態でした。
 
 高千穂河原観測点(新燃岳の南東約3km)では、23日から北西上がりの傾斜変動が観測されています。
 
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
 
 新燃岳の火山活動はさらに高まった状態となっています。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

テレビ宮崎
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