俳優の大東駿介さんが、関西の街を歩きながら魅力を学ぶ「発見!てくてく学」。

今回は、焼肉の激戦区としても知られ、本場の韓国料理が食べられるグルメスポット「鶴橋」を訪れました。

■大人気の韓国料理「石焼ビビンバ」は鶴橋から広まった

韓国の市場の雰囲気が漂う「鶴橋商店街」。たくさんの人気韓国料理のお店があります。

昭和50年に鶴橋で創業した老舗焼肉店「白雲台」は、今では誰もが知っている「石焼ビビンバ」を日本に広めた店と言われています。

ご飯は秘伝のしょうゆだれで味付けし、野菜たっぷり、10種類の具が入っています。

店主の呉 龍五(オ ヨンオ)さんによると、白雲台で石焼ビビンバを提供し始めた38年前には、石の器が日本にありませんでした。

店主の父は韓国から来た人物で、日本で流行すると考えて石鍋を何個か持ってやって来たそうです。

当初は全く売れず、店主の母・規子さんが冷静に「味が悪いから売れない」と分析し、味付けをアレンジしたところ大ヒット。石鍋が足りなくなるほど注文が殺到したそうです。

食べた後の客が、当時珍しかった石鍋をかばんに入れて盗む被害もよくあったそうです。

■大阪食文化を代表する「お好み焼き」誕生秘話

大阪名物のお好み焼きを全国に広めたのは、国内外に81店舗を展開する、お好み焼きの名店「鶴橋風月」だと言います。

自慢の特製たまご麺がのった「ぶた玉モダン」がいちおし。店員が一枚一枚、目の前で焼き上げてくれます。一番のポイントは「触りすぎない」ことで、空気を含ませてふわふわに仕上げます。

鶴橋風月のルーツは1950年代。あるおばあさんが営んでいた「風月」が始まりです。

鶴橋で育ち、風月の常連客だった現在の社長に、高齢になってきたおばあさんが、「お兄ちゃんこの店継いでみいひんか?」と話を持ちかけました。この店の味が大好きだった社長は、味を守っていきたいという思いで引き受けたそうです。

任されたからには、大阪だけでなくいろんな場所にも風月の味を広めていきたい。「ここが発祥だ」という思いを込めて「鶴橋風月」と名付けました。

【大東駿介さん】「お好み焼きは家で食べるもんだと思っていたけど、店で食べるもんやわ。こんなちゃうんや。これが創業の味」

▼大東さんの“発見”の全ては、動画でじっくりお楽しみください。
https://youtu.be/ifwq3kOJq9k

(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」 2025年6月12日木曜日放送)

関西テレビ
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