異例の暑さが続く中、20日、鹿児島県南九州市では80代の女性が熱中症の疑いで死亡しました。
県内の熱中症による死者は2025年初とみられています。
消防によりますと、20日午後2時半ごろ、南九州市頴娃町で80代の女性が屋外で倒れているのが発見されました。
近所の人が「意識、呼吸がない」と消防に通報し、女性は病院に運ばれましたが、熱中症の疑いで死亡が確認されたということです。
熱中症による死者は2025年、県内では初めてと見られています。
薩摩川内支局・牧瀬大輔記者
「強い日差しのせいでしょうか、カメラを回していると息苦しさを感じます」
鹿児島県薩摩川内市では、20日の最高気温が34.4℃と、6月の観測史上最も高くなり、このほかの5つの地点でも2025年の最高気温を観測しました。
厳しい暑さが続く中、熱中症が疑われる搬送者も相次ぎ、20日は午後4時までの24時間に県内で21人が搬送されました。
6月に入り、熱中症で搬送された人数はこれで174人となり、6月がまだ10日残された現時点で、2024年の144人を大きく上回っています。