尾花沢市の40歳の女が、自宅の敷地内に遺体を隠して遺棄したとして逮捕された。女は容疑を認めていて、警察は遺体が女の母親とみて調べている。

死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、尾花沢市上町の無職・井苅あゆみ容疑者(40)。
身柄は20日午後に山形地検に送られた。

事件が発覚したきっかけは市から警察への相談だった。
19日午前、市は「井苅容疑者の母の安否確認をしてほしい」と警察に依頼。
警察が井苅容疑者の自宅を調べたところ、名前や年齢・性別がわからない遺体を見つけ緊急逮捕した。井苅容疑者は死体遺棄の容疑を認めている。

(近所の人)
「近所付き合いは全然ない。地域の共同作業でも出てこなかったからわからない」
「母親と一緒に買い物に行っていたが、母親を見かけなくなってからは知人と話すのも嫌がっていた」
「警察が防護服を着て調べていたから、これはただ事ではないと思っていた」

近所の人などによると井苅容疑者は母・瑞江さん(73)と2人暮らし。
瑞江さんは約1年前から姿を見せなくなったという。

6月16日には、地区を回っていた民生委員が「井苅容疑者の自宅が夜になっても電気がついていない」と尾花沢市に相談。
市の担当者らが家を訪ねたが誰も出て来なかった。
担当者は「熱中症対策のチラシ」をポストに入れて帰り、翌17日に再び訪問したところチラシはなくなっていた。
しかし、その後も井苅容疑者や母親とは会えず、市が19日に警察に相談したことで事件が発覚した。

市の福祉課によると、井苅容疑者から「生活に困っている」などの相談は寄せられていなかったという。
警察は遺体が母親の瑞江さん(73)とみていて、死因と事件の経緯を詳しく調べることにしている。

さくらんぼテレビ
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