第15代将軍・徳川慶喜の屋敷跡である浮月楼。国の文化審議会が登録記念物とするよう答申しました。
静岡県静岡市の中心街、葵区紺屋町にある浮月楼。
15代将軍・徳川慶喜が大政奉還後に約20年間住んでいた屋敷跡です。
浮月楼の庭園は東西に60メートル、南北に40メートルある広さの池を中心に、傾斜のある芝生や池に架かる橋、茶室など慶喜が居住した当時の姿が引き継がれています。
戦時中の空襲などもありながらも今日まで継承され、造園文化の発展に寄与してきたことが評価され、文化庁の文化審議会が文科相に答申しました。
浮月楼・久保田耕平 社長:
今まで守り続けてきた庭が認めてもらえ非常に光栄に思っています。今後、財団を作って庭を管理したりボランティアを集めたりして、静岡市の財産としてしっかり残すことができればと考えています
登録記念物への答申は静岡市では初めてで、2025年の秋頃に登録が正式に発表されます。