岡山市南区妹尾の木造建築工事業の「西村建設」が6月5日に岡山地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことが、民間の信用調査会社の調べでわかりました。

帝国データバンクによりますと、西村建設は1970年創業の木造建築工事業者です。木造軸組工法を得意とし、施主のこだわりを詰め込んだ自由設計の注文住宅「なごみ」、自然エネルギーを利用するエコ住宅「エアサイクルの家」などを手がけていたということです。

また、住宅地の分譲開発にも取り組んで業容を拡大し、1998年3月期には年売上高約6億1600万円を計上していました。しかし、2012年以降は親族中心の運営体制に縮小していたため、営業力や施工能力が低下し、年売上高は2億円台にまでダウン、採算性も振るわなかったということです。

その後、2022年4月に会社の代表が創業者から交代し、経営体制を刷新していましたが、建材価格の上昇、時間外労働の上限規制の強化などで、業況は改善せず、2024年5月までに建設業許可が失効し、実質的な営業を停止していました。

負債額は約2900万円ということです。

岡山放送
岡山放送

岡山・香川の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。