三陸鉄道(岩手県宮古市)の2024年度分の決算は、沿線地域の少子化や燃料費の高騰が影響し、3200万円余りの赤字となりました。1984年の開業以来、過去2番目の赤字幅です。
これは6月19日、開かれた三陸鉄道の株主総会と取締役会で報告されたものです。
それによりますと、2024年度は開業40周年のキャンペーンなどにより、広告料収入が増えたことで、鉄道事業収入は2023年度から4.6%増え、4億円余りとなりました。
一方、燃料費の高騰や人件費がかさんだことで経常損失は約6億7900万円となり、国や自治体からの補助金を受けた後の当期純損失は、3200万円余りの赤字となりました。
赤字は2期ぶりで、2016年度の5900万円に次ぐ過去2番目の赤字幅です。
三陸鉄道 石川義晃社長
「人口減少に伴い、大切なお客さまである高校生の人数が減っている。その分、外からのお客さまに来てもらう取り組みが大事になる」
三陸鉄道では今後、インバウンドへの観光PRなどを通じて集客を図っていくとしています。