毎年ユニークな絵柄を描くことで知られるさくらんぼテレビの隣のサトイモ畑に、2025年も「巨大な地上絵」が完成した。ここ数年はインドの神様が描かれていたが、果たして今年の神様は?
(リポート)
「一見普通の畑なんですが、上から見ると、私は今、大黒様の肩の上にいます」
大きな地上絵が描かれたのは、山形市落合町にある「さとう農園」のサトイモ畑。
地上絵は、農園の社長・佐藤卓弥さんが山形特産のサトイモを世界中の人に知ってもらうきっかけにしたいと、9年前から作り始めた。
ここ3年はインドの神様を地上絵で描いてきた。
2022年は「ガネーシャ」、2023年は「ラクシュミー」、2024年は「踊るシヴァ神」。
2025年は、農業や漁業の神様で七福神の1人「大黒様」を描いた。
手にはサトイモを持ち、朗らかな笑顔を浮かべている。
(さとう農園・佐藤卓弥さん)
「今、農業界はコメの高騰や、農作物・果物もそうだが、異常気象で本当に大きな被害を受けている。豊作など良い方向に流れてほしいとの思いを込めて今回、大黒様を描かせてもらった」
思いを込めた大黒様の製作期間は約半月。
雨や風が吹く中、縦112メートル・横80メートルの畑に大きな地上絵を描くことは大変な作業だが、農園の仲間と一緒に何とか完成にこぎつけた。
(さとう農園・佐藤美香さん)
「完成した時はうれしいですよね。『ああできてる』って、上に上がらないとわからないので、『できてる』っていう喜びがありますよね」
大黒様がつかさどるのは「五穀豊穣」や「商売繁盛」。
日本の農業も元気になってほしいとの願いが込められている。
(さとう農園・佐藤卓弥さん)
「地上絵を見た時に、『すごく元気になった』『勇気が出た』そういうものをここに描きたいと思い、この絵柄にした」
地上絵は、さとう農園のSNSやユーチューブチャンネルで見ることができる。