2000人が犠牲となった静岡空襲から2025年6月19日で80年です。静岡市内で慰霊式が開かれました。

19日午後5時前、静岡市立静岡病院では52人の新人看護師がキャンドルを手に誓いの言葉を読み上げていました。

「この手に静かに燃える看護の心を受け継ぎ、未来につなげていくことをここに誓います」

誓っていたのは“看護の心”を受け継ぐこと。

1945年6月19日深夜から20日にかけて静岡市の中心市街地に飛来したアメリカ軍のB29爆撃機。

2時間で10万発もの焼夷弾を投下し、あわせて2000人が犠牲となりました。

静岡市立静岡病院はこの空襲で全焼。

40人の看護師が約100人の患者の避難誘導に追われ、逃げ遅れた15歳から18歳の看護師8人が亡くなりました。

19日の慰霊式では職員が慰霊碑に花と冷たい水を捧げました。

静岡市立静岡病院・青山治子 看護部長:
火災の中 熱い思いをしながらも患者に寄り添い、殉職した若い看護師たち。その看護の心を受け継ぎながらこれからやっていきたい

空襲の翌日も静岡市役所の周辺に集まり空襲で被害を受けた患者の治療にあたった看護師たち。

慰霊式には静岡空襲を経験した男性も参加。

歴史を語り継ぐ重要性を感じています。

静岡空襲を経験した田中明充さん:
静岡に空襲があったことを知らない人が多い。昨日も20人ぐらいの生徒に話をした。「初めて静岡の空襲を知りました」と。静岡の空襲は同じようにあったということをしっかり覚えておいてほしい。私が訴えるのはそれ

亡くなった人たちに思いを寄せて。

病院は慰霊の1日を送っています。

テレビ静岡
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