静岡県東伊豆町でひとり暮らしの女性を空き家に監禁し、軽トラックを奪ったほか、小屋で不当に刃物を持っていた罪に問われている男の裁判が始まり、男は強盗罪については否認しました。

起訴されているのは住居不定・無職の男(64)です。

起訴状などによりますと、男は2025年3月、東伊豆町の住宅で女性(当時80)にキリのようなものを示して「300万円を出せ」と脅したあと、ロープで手足を縛って空き家に監禁し、さらに軽トラックを奪ったとされています。

また、4月にはこの事件の捜査をしていた警察官が町内の農機具小屋で男を発見した際、正当な理由がないのに刃物を持っていたとされています。

6月19日に地裁沼津支部で開かれた初公判で、裁判官から起訴内容について問われると男は「強盗はしていません。する意思もありませんでした。逮捕監禁・銃刀法違反はその通りです」と一部を否認しました。

続く冒頭陳述で、検察側は「被告は偽名を名乗って女性と会話し、夫と死別したことなどを聞いたあと金品を奪おうと犯行に及んだ」と指摘しました。

一方、弁護側は「キリのようなもので脅した事実はない。衣服をつかんで連行というのも否認する。脱出困難にしてという点も争う。強盗罪は成立しない」などと主張しました。

検察側は追起訴を予定していて、その後、審理が続けられます。

テレビ静岡
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