2025年は県産サクランボの収穫量が大幅に減る見通しだが、晩成種「紅秀峰」はここまで順調に生育しているそう。「紅秀峰」の本格的な出荷を前に、輸送の安全などを祈願する「出発式」が行われた。

「紅秀峰」の主力産地を抱えるJAさがえ西村山が開いた出発式には、生産者やJA関係者など約60人が出席した。

2025年の紅秀峰は、4月の開花期に低温の日が続いたものの、霜の影響はなく受粉も順調に進んだ。
そのため着果量が多い影響で、果実の肥大はやや小さいながらも色づきは良く品質も良いという。

(JAさがえ西村山・安孫子常哉代表理事組合長)
「紅秀峰については、ことしは豊作基調にあると思っている」

JAさがえ西村山管内の「紅秀峰」の収穫量は、平年並みの120トンを見込んでいる。
これは開花期の高温の影響で実を結ばず収穫量が激減した2024年の38トンと比べて、じつに3倍以上の収穫量。

「紅秀峰」の収穫の最盛期は来週いっぱいが見込まれていて、高温で例年よりも1週間ほど早く生育している。
JAの関係者は「高温が続くと紅秀峰の実が縮む障害が出てくるため、気温が上がらないことを祈っている」と話している。

(JAさがえ西村山・安孫子常哉代表理事組合長)
「6月25日に出荷と思っていたが、朝晩の寒暖差があって着色が進んできたことで、きょうの日を迎えることができた」

出発式では、19日朝に摘みとられた「紅秀峰」100キロがトラックに積み込まれ、東京方面へ出発した。
「紅秀峰」の出荷は7月上旬まで続く。

さくらんぼテレビ
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