ガソリン減税法案の審議入りに応じなかったとして、野党が提出した衆議院の財務金融委員長の解任決議が衆議院本会議で可決されました。
立憲民主党・稲富修二衆院議員:
井林辰憲委員長の下では、ガソリン暫定税率廃止法案の審議入りすらできないことが明らかになった以上、財務金融委員長の任にあらずと言わざるを得ません。
立憲民主党などの野党は、先週、ガソリン税の暫定税率を7月廃止する法案を衆議院に提出しましたが、委員会での審議が行われないため、井林財務金融委員長の解任決議案を衆議院に提出しました。
解任決議案は、午後の衆議院本会議で記名投票で採決が行われました。
額賀衆院議長:
財務金融委員長、井林辰徳君解任決議案は可決いたしました。
解任決議案は野党の賛成多数で可決され、井林委員長は解任されました。
衆議院の委員長の解任は、今の憲法のもとでは初めてです。
井林前衆院財務金融委員長:
突然こういう解任決議案を出されたことは、非常に暴力的なものを感じています。野党が数の力をかさに着て横暴を行うと言うことを、国民の皆さまに白日のもとに知らしめることができたということを含めて、政治家冥利(みょうり)に尽きると思っています。
この後、後任の委員長の選挙が行われ、立憲民主党の阿久津幸彦氏が自民党の小林鷹之氏を抑えて、新しい委員長に選出されました。
阿久津新委員長は記者団に対し、「ガソリン税の暫定税率の問題は、一歩でも半歩でも前に進めなければいけない」と強調しました。