日本時間の18日午前、拡大会合を終えて閉幕したG7(主要7カ国)首脳会議。
そこに世界が目を向ける人物の姿はありませんでした。

アメリカのトランプ大統領はひと足早く帰国し、NSC(国家安全保障会議)のメンバーとイラン情勢の協議にあたったことが分かりました。

アメリカ・トランプ大統領:
イランは核兵器を保有することはできない。非常に単純なことだ。

アメリカの複数のメディアは、「トランプ大統領がイランの核施設に対する攻撃を検討している」と報じています。

今も激しい攻撃の応酬を続けているイスラエルとイラン。
国際原子力機関は、イスラエル軍の空爆がイラン中部ナタンズのウラン濃縮施設に直接的な影響を与えたとの見方を示しました。

一方で、イラン中部フォルドゥにある核関連施設は地中深くにあるため、イスラエルの兵器では破壊できないとされています。

しかし、アメリカ軍が保有する地下貫通弾「バンカーバスター」であれば、コンクリートの壁などを突き破り、地中深くで爆発させることができます。

トランプ大統領は自身のSNSで、イランに無条件の降伏を求めるとともに、最高指導者ハメネイ師について「我々はどこに隠れているかを正確に把握している。今のところ排除(殺害)するつもりはない。我々の忍耐も限界に近づいている」と投稿。

一方のハメネイ師も、「私たちはテロリスト的なネタニヤフ政権に対して強い対応を取らなければならない」とSNSで発信。

攻撃の応酬が激しさを増す恐れがあることから、日本政府は、イランに滞在している日本人を退避させるため、今週末にも自衛隊機をアフリカのジブチに派遣し、待機させる調整に入ったことが分かりました。

フジテレビ
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国際取材部
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