不審者を取り押さえるのではなく「時間稼ぎ」が重要。教職員を対象に学校へ侵入してきた不審者に対応する訓練が県警察学校で開かれた。

不審者対応研修会は先月東京・立川市の小学校に不審な男2人が侵入し、教職員が暴行を受けた事件を受け県警本部の呼びかけによって開かれた。

18日は県内の小中高校と特別支援学校36校の教職員40人と県警職員20人のあわせて60人が参加した。これまでの研修会では単独の不審者を想定した内容がほとんどで今回初めて不審者が2人の場合の対処方法が伝えられた。

講師役の警察職員は「教職員が不審者を取り押さえる必要はなくあくまでも制圧するのは警察官の役目。警察官が駆け付ける時間稼ぎを教職員にお願いしたい」と訴えた。

また、訓練では学校に配備されている「さすまた」の使い方や「机」や「モップ」など学校にある備品を使って逆上した不審者に対応する有効な使い方などを丁寧に指導していた。

(東根市教育委員会菊地明学校教育主幹補佐)
「きょう嬉しかったのがいつでも警察に頼ってください。(教職員は)時間稼ぎをすることだ。抑えるのは私たち(警察)がやるのでスキルを身に付けてくださいという教えが一番印象に残っている」

県警では今後も、県内各地区で「不審者対応研修会」を開いて教職員の対応能力を高めていきたい考え。

さくらんぼテレビ
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