山林火災で定置網を保管していた倉庫が全焼した岩手県大船渡市の綾里漁協では、6月17日、借りた定置網で漁獲したメジマグロを魚市場に水揚げしました。
大船渡市の綾里漁協では、2月に発生した山林火災で定置網4セットを保管していた倉庫が全焼する被害に遭いました。
例年5月に開始する漁を始められない状態が続いていましたが、釜石市の水産会社などが網を貸してくれることになり、6月14日にその網を漁場に設置していました。
それから3日経過した17日に定置網で捕らえた魚を積んだ漁船が、午前6時半、大漁旗をなびかせながら大船渡市魚市場に入り、メジマグロ239匹を次々に水揚げしました。
第三十一願松丸 古川祐介船長
「(きょうの漁は)まあ良かったんじゃないですか、ただメジマグロだけでなく色々なものが入ってほしかった」
メジマグロは7kg台が中心で、1kg当たり930円から1000円で取引され、さっそく首都圏などに出荷されました。
ようやく再開した定置網漁。漁業者たちも安堵した表情をみせていました。
第三十一願松丸 古川祐介船長
「借り物の網だから、壊さないように操業しなければと思う」
綾里漁協では、さらに別の網も借り受けて、今後、本格的に漁を再開することにしています。