石破首相は、16日にカナダで開幕するG7(主要7カ国)首脳会議に出席するため、羽田空港を出発しました。

同行するフジテレビ政治部・瀬島隆太郎記者の報告です。

「トランプ関税」により欧米の亀裂がさらに鮮明となる中、初参加となる石破首相が橋渡し役を担えるのか、手腕が問われます。

石破首相:
今、国際社会が様々な問題に直面をしています。G7の中で乱れがなく、G7として結束していろんな課題に当たっていくのが一番重要。

首脳の顔ぶれががらりと変わった今回のサミットでは、不透明なウクライナ情勢や中東情勢、混乱する世界経済について協議する他、石破首相は、中国が覇権的な行動を強めるインド太平洋の議論を主導する構えです。

一方、トランプ関税をめぐる対米交渉については各国とも関心が高く、内部の摩擦が露呈するのを避けるため、首脳宣言の採択は見送られる方向です。

石破首相は滞在中、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領の他、トランプ大統領と会談し、関税交渉で一致点を見出したい考えですが、同行筋は「いい線まで来ているがなかなか難しい」「最後はトランプ大統領次第」と話しています。

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