大阪・関西万博のパビリオンの建設で、費用の未払いが相次いでいる問題で、「マルタ」のパビリオン建設でも建設を請け負った元請けの会社から未払いがあり、下請けの会社が未払いのあわせて約1億1800万円の支払いを求めて裁判を起こしたことがわかりました。
訴えなどによると、原告となっている建設会社はことし2月から一次下請けとして建設に関わるようになり、開幕まで時間がなく、図面や指示が不十分など問題があったものの、長時間労働などによって開幕前の4月11日ごろに完成させ、引き渡したということです。
しかし元請けの会社は、「工事の途中に設定していたスケジュールに間に合わなかった」ことなどを理由に支払いを拒み、請負代金およそ7700万円と、追加工事分のおよそ4000万円が未払いになっていることから、これらのあわせておよそ1億1800万円の支払いを求めて裁判を起こしています。
【原告の建設会社】「正直今現在、乗り越える力が残っていない。あるものすべて吐き出しているし、未払い金額についても、とてもじゃないけど補える状況じゃない。
何も差し出すものがない。融資受けながらだが、回収する見込みがない。銀行融資も断られている。明日どうやって支払いをしないといけないか。次の支払いがあるなかで死活問題」