秋田市の6月議会は13日から代表質問が行われ、スタジアムの整備に関して沼谷市長は「整備は大前提だが、市の財政状況を超える試算であれば、整備主体・負担割合を再考する必要がある」と述べました。
沼谷市長にとって就任後初めての代表質問では、議員からスタジアムの整備に関する質問が相次ぎました。
サッカーJ2ブラウブリッツ秋田の新たな本拠地となるスタジアムは、秋田市が八橋運動公園の第2球技場と健康広場に新設する計画を進めていました。
しかし、沼谷市長は、ASPスタジアムの改修と新設を並行して検討する考えを示し、それぞれの事業費やスケジュールを比較する費用を盛り込んだ補正予算案を今議会に提出しています。
沼谷市長は、議員から「改修、新設どちらにしても整備を進めたいのか、本心を聞かせてほしい」と問われると、「プロスポーツが秋田に定着して頑張ってもらうことが県民・市民にとって希望となるし、地域の経済の活性化にもつながるので、十分に踏まえて、できるならばスタジアム整備を進めていきたいというのは大前提。整備したいという思いと、現実の財政の着地を考えていきたい」と答えました。
また沼谷市長は、いずれの場合でも現在の財政状況では、負担できない経費がかかると試算された場合、「県に整備主体になってもらうことも含め、費用の負担割合を県、クラブの3者で協議していきたい」との考えを示しました。