年々増加する特殊詐欺…広島市は詐欺の被害を抑制するため今年も電話機の購入に対して補助金の交付を始めています。

「警察を語る詐欺」や「オレオレ詐欺」…特殊詐欺の電話に悩まされる人は多いようです。

【80代】
「かかってきますよ。不安ですよ」
【60代】
「事故したからどうのとかって言うのがかかってきたことあるけど…そういうのもあるからちょっと怖いなと思ったことがあります」

去年、県内で発生した特殊詐欺の被害額は、前の年を大幅に上回るおよそ11億6600万円。今年も5月末時点ですでに166件発生し、被害額はおよそ8億9800万円に上っています。

【向井記者】
「こちらの家電量販店では防犯機能付きの固定電話がずらりと並んでいます」

【電話機】
「ただいまお名前確認モードになっています。この通話を録音します。恐れ入りますがあなたのお名前をおっしゃってください」

こうした防犯機能付き固定電話の購入に対し、広島市は今年も条件を満たした申請者に最大1万円の補助金を出しています。

【エディオン広島本店・城山鎮行主任】
「詐欺のニュースが最近増えているので、そこを不安に思った人が購入に来られたりとか。両親がご年配で心配だからプレゼントしたいとかそういった相談で購入される方もいます」

この日、売り場には対象機種の電話を買い求める夫婦もいました。
去年、制度を使って電話を購入した人のアンケートでは、およそ7割が詐欺の電話が「減った」「かからなくなった」と回答しています。
今年で3年目となる補助金制度。
今月10日現在で45件の応募があるということです。

広島市市民安全推進課・光重真樹課長】
「犯人はですね録音されることを大変嫌う。この録音機能とか撃退機能を使っていただいて特殊詐欺の被害にあわないようにぜひぜひこの制度を使っていただければと思います」

補助金の申請は、来年1月末まで受け付けています。

《スタジオ》
【コメンテーター:叡啓大学・早田吉伸教授】
「かなり(犯罪が)高度化しているので、分かっていても判断に迷う。使えるテクノロジーは使って危険から回避する工夫が必要」

テレビ新広島
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