高畠町が発注する工事の入札をめぐる贈収賄事件で、山形地裁は被告2人(町の職員と受注業者の社長)に対し、執行猶予つきの有罪判決を言い渡した。

判決を受けたのは、加重収賄などの罪に問われた高畠町建設課の係長・小梁川守被告と、贈賄などの罪に問われた南陽市の設計会社「明光技研」の社長・高橋則雄被告。

起訴状によると、2024年11月、小梁川被告は高畠町の橋の補修工事の設計に関する指名競争入札で、「非公開の事業価格」などを漏らした見返りに、高橋被告から3回にわたり現金あわせて約100万円を借り受けたとされている。

13日に山形地裁で開かれた判決公判で、佐々木公裁判長は「小梁川被告はギャンブルで多額の借金を負い、返済に困り高橋被告に借り入れを依頼して犯行に及んだ。公務員としての自覚が著しく欠如している」と指摘。
また「明光技研の利益だけを考え本件に及んだ高橋被告の責任も重い」とした。

一方で、「小梁川被告はギャンブル依存症の治療をする意向を示していること」「高橋被告も近く社長を退く意向」を示し、前科もないことなどから小梁川被告に懲役2年6カ月・執行猶予4年と追徴金99万9340円。高橋被告に懲役1年6カ月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。

※高橋則雄被告の「高」はハシゴダカ

さくらんぼテレビ
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