近畿日本鉄道は13日、車両の防護無線機に不具合があり、発報できない状態で走行させていたことが判明したと発表しました。
近畿日本鉄道によると、近鉄奈良線・京都線・橿原線・天理線を走行する車両1編成(4両)において、車両の防護無線機に不具合があり、当該車両が防護無線を発報できない状態で走行させていたということです。
2024年12月25日から2025年6月10日までの間、1編成の片側運転台で防護無線を発報できない状態になっていて、反対側運転台では正常に機能していました。
運行していた期間に、実際に防護無線を使用しなければならない状況は発生していなかったということです。
6月10日の検査で防護無線発報試験が不良であることを認め、12日に調査の結果、防護無線制御器内の回路に不備があり、正常に発報できない状態になっていることが判明したということです。
原因は、防護無線制御器の製造メーカーが、制御器内のダイオードを正規とは逆向きに取り付ける不具合があったためだということです。
近畿日本鉄道は、「ご利用のお客様をはじめ、ご関係の皆様にご心配とご迷惑をお掛けし、深くお詫び申し上げます」とコメントしています。