特殊詐欺の被害が相次いでいます。
年金支給日の13日、警察は被害を未然に防ごうと、大分県別府市の銀行で注意を呼びかけました。
年金支給日は高齢者を狙った特殊詐欺が発生するおそれがあります。
6月は13日が支給日で警察は市内の銀行の入り口付近で利用者にチラシなどを配りました。
県内で被害額が最も大きいのが警察官を騙る詐欺で、2025年は5月末までに32件と前年を大幅に上回るペースで発生していておよそ1億5200万円の被害が出ています。
◆別府警察署幸田俊光生活安全課長
「手口は日々進化している。(犯人が名乗る)所属と名前を 聞いて電話を切って最寄りの警 察署に相談して欲しい」
警察は「警察官が捜査名目で金の振り込みを依頼することはない詐欺を疑って欲しい」などと呼び掛けています。
県内で相次ぐ特殊詐欺被害ですが、ここからは最新の被害状況や注意点を見ていきます。
県内では、2025年に入って12日までに170件の被害が発生していて被害総額はおよそ2億7000万円。
平均すると1件あたり159万円をだましとられています。
2024年の同じ時期に比べて被害件数は87件増え、被害額も1億6700万円近く増えています。
被害の件数で見てみると有料サイトなどの架空料金請求詐欺が最も多くおよそ6割、次いでオレオレ詐欺がおよそ2割となっています。
被害額が最も多いのがオレオレ詐欺の大半を占める警察官をかたる手口です。2025年5月末までにおよそ1億5200万円の被害が出ています。
県警によりますと、警察官をかたる詐欺などは「+」から始まる国際電話がきっかけになることが多いということです。
警察は「警察官が金を要求することは絶対に無い。それは詐欺なので警察に連絡して欲しい」と呼び掛けています。