日本を代表する古書店街に、新たな風が吹き始めています。

東京・神田神保町。
約130軒の店が並ぶ世界最大級の古書店街です。

SNSなどで評判を聞きつけた外国人観光客の姿が増えているそうです。

ドイツからの観光客:
インスタで見つけた。特別ですてきな場所だと思う。

アメリカからの観光客:
それぞれ全く違う個性と雰囲気で本当に圧倒される。

そんな神保町で新たな取り組みが始まっています。

夕方に閉まる古書店が多いことを逆手に取って、夜の街並みを歩いて楽しむ「神保町ナイトウォーク」が5月に初めて開催されました。

東京文化資源会議・柳事務局長:
世界の神保町というふうにしていきたい。これまでの街並みとかの伝統は生かしながら、日本の文化の発信地にしていきたい。

一方、昼間の神保町で話題なのが、昭和24年創業の古書店「日本書房」。
夏目漱石や三島由紀夫などの貴重な初版本なども扱っているんです。

古書で埋め尽くされた店の奥には、カウンターからわんこがかわいい顔をのぞかせていました。

看板犬の「ししまる」。
マルチーズとプードルのミックス犬です。

ししまるは週1回ペースで出勤し、買い物客からもかわいがられているそうです。

日本書房・西秋幸男さん:
役職は営業部長。お客さんと遊んでたのをやめて、「お客さんお会計だよ」と伝えに来てくれる。僕も一応営業担当なんで、切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っている。

そんな「ししまる」の6月の出勤日は12日と、22日、29日だそうです。
神保町、そしてししまる営業部長が世界から注目される日が来るかもしれませんね。