全国的に流行している「百日ぜき」の感染者が県内でも増加し、2018年以降で最多となった。また「リンゴ病」も、9週連続で警報レベルとなっている。
百日ぜきは感染力が強い急性気道感染症で、激しいせきが長く続くのが特徴。
子どもを中心に感染し、乳児が感染すると重症化して死に至る恐れもある病気だ。
県衛生研究所によると、6月8日までの1週間に報告された県内の百日ぜきの患者数は51人で、前の週から7人増えた。
これは県内で全数報告が始まった2018年以降で最も多い報告数で、2週連続で過去最多を更新した。
そして、同じく子どもに多くほおや手足に発疹が出る「伝染性紅斑」いわゆるリンゴ病も流行が続いている。
県内の定点医療機関で確認された最新の患者数は166人と前の週から15人増え、9週連続で警報レベルとなっている。
県は百日ぜきについて、乳児の時に行ったワクチンの定期接種の効果が薄れてくる7歳~14歳の感染が多いとして、基本的な感染対策の徹底を呼びかけている。