2023年12月、倉敷市の住宅で夫婦を殺傷したとして、殺人などの罪に問われている実行役の男の裁判員裁判で検察側は6月11日、無期懲役を求刑しました。

殺人などの罪に問われているのは、岡山市北区東花尻の無職・村上航希被告(27)です。

起訴状などによりますと、村上被告は、夫婦の長男の問田直孝被告と共謀して倉敷市玉島の問田正さん夫婦を殺害しようと計画。2023年12月、村上被告が住宅に侵入し、包丁で2人の胸を刺し問田さんを死亡させ妻に重傷を負わせたとされています。

裁判では量刑が争点となっていて、6月11日に岡山地裁で開かれた論告求刑公判で検察側は、「報酬目当てで自ら意欲的に実行役を引き受け、殺害計画を立てた。犯行は極めて残虐で悪質」などと指摘し、無期懲役を求刑しました。

一方、弁護側は、被告人が深い反省の気持ちを示しているとしたうえで「問田被告の強い殺意と、それに基づく実現性の高い計画に利用された」などと主張し、減軽を求めました。

判決は6月25日に言い渡されます。

岡山放送
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