サッカー元日本代表の岡崎慎司さんが6月9日、長野県安曇野市の中学校を訪問し生徒と交流しました。アンバサダーを務めるベルギーのクラブのスポンサーを市内の企業が務めているのが縁で実現したもので、「失敗を恐れずに挑戦してほしい」とエールを送りました。
華麗なボールさばきを見せるのは、サッカー元日本代表の岡崎慎司さん。9日、安曇野市の穂高東中学校を訪れ、生徒達と交流しました。
日本代表のほか、ドイツやイングランドのクラブでも活躍し、2024年、現役を引退した岡崎さん。今はドイツで指導者の道を歩んでいます。生徒たちに世界に挑戦することの大切さを伝えました。
サッカー元日本代表・岡崎慎司さん:
「みんなに言いたいことは、失敗を恐れずに挑戦するということ。挑戦しないと、その先の未来は見えない」
訪問のきっかけは、市内のある企業です。ベルギー1部リーグの「シント・トロイデン」。岡崎さんが現役最後に在籍したクラブで、現在、アンバサダーを務めています。
このクラブのスポンサーの一つが、安曇野市の「大王わさび農場」を運営する大王です。
近年、海外からの観光客に人気の高いワサビ。大王は、「ワサビ」と産地の「安曇野」を海外に発信する取り組みに力を入れています。
その一環で、2023年、シント・トロイデンのホームスタジアムの命名権も取得しました。名前は「ダイオー・ワサビ・スタイエン・スタジアム」に変わり、一角には「わさび」の文字も。現地で開いたワサビをPRするイベントも好評だったそうです。
大王・深澤大輔社長:
「実際に本ワサビをすって食べてもらうと、味も違いますし、驚いて、こんなに甘いんだという反応も見られました。どんどん世界に本ワサビのおいしさを浸透させていけたらなと思っています」
ワサビが縁で実現した交流。生徒たちにとってもいい刺激となったようです。
サッカー部員:
「挑戦することが大事って言っていたので、自分も挑戦していきたいと思いました」
生徒:
「身近にある農場なので、そういった名前が世界で使われているのは感動」
サッカー元日本代表・岡崎慎司さん:
「また日本代表の監督になってW杯に出てみたいという夢を持っているので、一緒に上を目指して頑張りましょう」
クラブと大王からはサッカーボールも贈られました。今後、市内の全ての小中学校に110個が届けられるということです。