長野県内も梅雨入りしました。平年より3日遅く、2024年より11日早い梅雨入りとなりました。6月10日の県内は、曇りや雨などの梅雨らしい一日に。南部や西側の地域を中心に10日夜遅くから11日の夕方にかけて大雨となるところがありそうです。
午前10時ころの伊那市です。上空は雲に覆われ、弱い雨が降り続いていました。
気象庁は10日、「長野県を含む関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。平年より3日遅く、2024年より11日早い梅雨入りです。
10日の県内は、南部や西側の地域を中心に雨が降りました。降り始めからの降水量は王滝村御嶽山103.5ミリ、阿智村浪合102ミリとなっています。
長野地方気象台によりますと、梅雨前線が北上する影響で県内は大気の状態が不安定となり、南部や県の西側の地域を中心に、10日夜遅くから11日の夕方にかけて大雨となるところがあるでしょう。
雷を伴った激しい雨となる所もあり、雨雲が予想以上に発達した場合などは、警報級の大雨となる可能性もあります。
11日午後6時までの24時間予想降水量は、いずれも多い所で北部80ミリ、中部90ミリ、南部150ミリです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。
岸本慎太郎気象予報士に、今年の梅雨の特徴を聞きました。
岸本慎太郎気象予報士:
「今年は、梅雨入り早々、雨が多くなっていることが特徴です。平年だと、この時期はまだ梅雨前線が本州の南にあることが多く、県内はそこまで雨が降りません。しかし、今年は前線の北上がやや早いので、すでに前線の活動が活発になっています。このため、今年の梅雨は前半に多く雨が降り、全体でも雨の量が例年より多くなる可能性がやや高いということです。梅雨明けもやや早くなる可能性があります」
この先の天気は?
岸本慎太郎気象予報士:
「11日まではやや強い雨が続きますのでお気をつけください。12日はいったん晴れ間がのぞきそうですが、土日は再び雨の予想となっています」