10日午前、福岡市中央区で国道が陥没しました。

福岡市が陥没の原因を調べるとともに、復旧作業を進めています。

◆記者リポート
「福岡市の中心を走る国体道路の路上に大きな穴が空いています」

10日午前10時ごろ、福岡市中央区今泉の国道202号(通称「国体道路」)で道路が陥没しているのが見つかりました。

現場を上から見てみると車道から歩道にかけて縁石だけを残して陥没し、穴の中には配管のようなものも確認できます。

警察などによりますと、陥没した部分の大きさは縦4メートル、横2メートル、深さ2メートルほどで、人やバイクが通っていれば入ってしまう大きさですが、けがをした人などはいませんでした。

直前にこの場所を車で通ったという男性は…。

◆男性
「陥没したところを(車で通って)すぐ曲がった。(車を止めて)降りてきていたら陥没していた状態。穴の大きさ見たらきれいに車1台落ちる穴の大きさだからぞっとした」

また、陥没の影響は周辺にある飲食店にも…。

◆付近の飲食店店主
「11時半からランチ営業だったが、10時すぎから(道が)落ちだしていて、どうしようかなと様子を見ていたんですけど、予約客には『ちょっと危ないかもしれないので営業を止めます』と連絡して、どのタイミングで復旧できるかを見ている」

また現場付近の通行が規制されているため、現場付近を運行する西鉄の路線バスはルートを変更し、う回して運行しています。

福岡市によりますと付近では、去年6月から浸水対策のために雨水を通す雨水管を地下に整備する工事を行っていて、この工事の影響で陥没が起きた可能性があるということです。

◆記者リポート
「穴に向かって周囲のアスファルトも大きくくぼんでいってる様子が確認できます」

そして昼すぎ、陥没現場には福岡市の高島市長が訪れ、状況を確認しました。

◆関係者
「空洞の調査だと1.5メートルは見ることができますので…」

◆福岡市 高島宗一郎 市長
「それより深い?」

◆関係者
「感じとしてはそれよりももうちょっと深いというのはあります」

◆福岡市 高島宗一郎 市長
「埼玉県八潮であったような下水道が流れているところに、土砂が流れ込んだわけではないので、どんどん土砂が取られることはなさそうです」

◆福岡市 高島宗一郎 市長
「通常の道路に戻して、安全を確保すると言うことを第一に、予算はいくらでもかけて、とにかく最速でやるように指示をした」

そして午後3時すぎ、陥没箇所を埋める復旧作業が始まりました。

テレビ西日本
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