最高値の更新を続ける「カレーライス物価」が備蓄米の使用で最大2割ほど安くなる可能性です。
帝国データバンクによりますと、カレーライスを家庭で作る際に必要な原材料費や光熱費などをもとに算出した1食あたりの4月の「カレーライス物価」は、429円となりました。
13カ月連続となる最高値更新で、前の年の同じ月と比べると108円増え(33.6%増)、過去10年で最大の上げ幅となりました。
一方、5月の「カレーライス物価」について、随意契約の備蓄米を使用した場合で算出したところ、343円となりました。備蓄米を使用しなかった場合(448円)と比べて105円減り、23%安くなることがわかりました。
帝国データバンクは、「政府による備蓄米の放出でコメ価格に値下がりの傾向がみられ、カレーライス物価を大きく押し下げる効果が期待される。ただ、1 食あたり200円台で推移した2023年の水準まで低下する可能性は低く、食卓では中長期的な物価高の影響を受けるとみられる。」と指摘しています。