随意契約による政府の備蓄米がついに北海道でも販売されました。価格は5キロで2150円。果たして、その「味」は?
備蓄米100トンのうち第一陣の24トンが到着
「午前9時です。備蓄米を乗せた大型トラックがいま精米工場に到着しました。これから精米し、いよいよ道内でも備蓄米が流通することになります」(八木隆太郎フィールドキャスター)
札幌市東区に本社がある「松原米穀」が随意契約した備蓄米は100トン。そのうち、第一陣となる24トンが午前9時すぎ、石狩市の精米工場に到着しました。2022年産の「古古米」です。
届いた備蓄米の味は―
「思ったよりきちんと保管されている原料だと思うのでよかった。(Q:見極めのポイントは?)玄米の表面のつや。特に変な香りは感じない。実際現物を見るまでは不安だったけど、きちんと確認できてよかった」(お米マイスター 水上雄司さん)
精米を終え、包装されていく備蓄米。その「味」を確認します。
「色も白いし、最初懸念された臭いもないですね」(松原米穀の松原久社長)
「おいしいと思います。水加減は若干気持ちだけ多くしましたが問題なく炊きあがっていて」(松原米穀の松原昌子専務)
「おいしいです」(松原社長の孫 小学3年生・伊藤りんさん)
価格は「5キロ2150円」販売は前倒しに
袋詰めを終えた備蓄米の価格は5キロ2150円となりました。
当初、松原米穀では備蓄米を6月10日に販売する予定でしたが、電話による問い合わせが殺到したため、急きょ、9日午後2時からに変更しました。
「けさ道内に届いた備蓄米。精米されて松原米穀の本社に届きました。この米を購入しようと、ずらっと車の行列ができています。車が何台も続いています。この列は反対側の道路にも続いています。どこまでつながっているんでしょうか」(八木フィールドキャスター)
米を待ちわびた人の行列が―
札幌市東区の松原米穀の本社前には100人以上が並びました。
「(Q:米が高くなってからどのように過ごしていた?)ぎりぎりですね。完全になくなるまで、なんとかしのいで、しのいで」
「食べられればいいですもんね。コメのないときなんだもの」(いずれも買い求めに来た人)
スムーズに渡せるようドライブスルー方式の販売も同時に行われました。
「早ければきょうかあす中にまず試してみたい」(買い求めに来た人)
「急きょ1人1袋までと変更になったんですが、道内で初めて入ってきた備蓄米、いま次々と運ばれていきます」(八木フィールドキャスター)
「めちゃめちゃうれしい」約1000袋は3時間ほどで売り切れ
「めちゃめちゃうれしいです。大変でした、高くて。帰って、といで食べてみます」
「食べてみないと分からないから、とりあえず買っただけ」
「最後の1個です。うれしいです。待ってました。入院してたから、退院してきたら(5キロ)4000円になってるよって言われて」(いずれも購入した人)
用意された約1000袋は3時間ほどで売り切れました。
松原米穀では6月10日、江別市にある低温倉庫でも備蓄米の販売を予定しています。
また10日以降は道内のスーパーでも販売が始まるなど、随意契約の備蓄米は今後、販売ラッシュとなりそうです。