8日午前6時ごろ、宮城・石巻市で、軽快な足音を響かせながら歩道を颯爽と駆け抜けるカモシカが目撃されました。
動画を撮影した人は、「朝起きて庭の草取りをしていたら道路の方から『パカッパカッ』と音が聞こえたので行ってみたらちょうどカモシカが走っている状況だった」と話しました。
カモシカは全力で走ったかと思えば、突然ピタリとストップ。
カメラのほうをくるっと振り返り、何か伝えようとしているのか、こちらをじっと見たあと、そのまま走り去っていきました。
一方、同じ日の昼ごろには仙台市でも目撃されました。
取材中の記者が目撃したのは、全身の毛が真っ白なカモシカ。
こちらをじっと見つめ、神々しくたたずんでいます。
周辺には住宅や商業施設が立ち並び、警察が警戒に当たる中、カモシカは3時間ほど茂みの中でひと休み。
その後、仙台市が保護のため捕獲を検討しましたが、すでに姿が見えなくなっていたということです。
仙台市教育委員会 文化財課・川后のぞみさん：
カモシカ自体は人間に危害を加える動物ではない。こちらから近づいたりせず、温かく見守ってほしい。
