梅雨入りした大分県内ですが、真夏に備えていまの時期増えているのがエアコンの取り付けです。
最近はインターネットで動画を見て自分で設置しようとする人もいるそうですが、その方法を誤ると火災の危険性があり注意が必要です。
エアコンの電源プラグのあたりから上がる炎と黒い煙。
これは様々な製品の事故原因などを調べている「NITE」の実験映像です。
エアコンの電源プラグを延長コードに繋いでいたことが火災の原因だということです。
延長コードでは、エアコンの電力に耐えられず発熱して火災が発生する危険性があるといいます。
――大分市消防局予防課 柴田竜司さん
「エアコンは他の家電に比べると電気の消費量が多い家電なので、専用の配線を使用しなければならない。
エアコンを設置する際は、電気の配線を触らないといけないので『素人配線』をするのではなく必ず業者に依頼するようお願いします」
消防が注意を呼びかける「素人配線」とは、エアコンを自分で取り付けたり、延長コードを使って使えるようにすることです。
最近はインターネットにその方法を紹介する動画も多く掲載されています。
また近年の物価高を背景に、工事費を節約しようと素人配線に挑戦する人が増え事故も多く発生しています。
NITEによりますと、昨年度までの5年間に全国で起きたエアコンの事故261件を調べた結果、約6割がエアコン自体に問題は無く外部からの延焼が原因と考えられるということです。
本格的な夏を前にエアコンを取り付ける家庭も増えています。
こちらの住宅で設置作業を行っていたのは専門の業者です。
――豊友設備 桑霍昇太郎社長
「7月から8月にかけてはやはり(エアコン設置依頼が)多くなる」
エアコンを設置するためには、室外機から延びる配管を室内に通しエアコン本体と繋げる必要があります。
壁への取り付けも含めると専門の業者でも2時間ほどかかる作業です。
また、こちらの住宅ではエアコンの配線がもともと完了していて壁にコンセントがありましたが…
――豊友設備 桑霍昇太郎社長
「もし(専用配線が)付いていない場合は、専用回路をブレーカーから引っ張ってコンセントを付けないといけない。そうなると電気工事士の資格がいる」
室外機の設置には専門的な知識が必要な作業があります。
こちらは「真空引き」と呼ばれる作業。
専用の道具を使って、配管の中の空気を抜き、真空状態にしていきます。
この作業を行わないと…
配管の中を循環しているガスと空気が混ざることで室外機が破裂するケースもあるということです。
――豊友設備 桑霍昇太郎社長
「エアコンの引っ越しや移設、新しい家にエアコンを付ける時 はプロにお任せください」
専門的な知識や資格が必要で、一般の人が行うと事故に繋がる危険性があるエアコンの設置。
自分やろうとせず、専門の業者などに依頼することが大切です。