梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込み、9日の九州南部は各地で大雨となっています。9日午後9時頃にかけて線状降水帯が発生するおそれがあります。

現在も土砂災害警戒情報が出されている鹿児島県指宿市では、道路が冠水する被害も出ています。

9日正午ごろの指宿駅前です。

大粒の雨が激しく道路を叩きつけています。

視界も悪くなるような勢いの雨に、道行く人も傘をさしていますが、あまり意味をなしていないようです。

午前11時には指宿市に土砂災害警戒情報が発表されました。

大城哲也記者
「指宿市の国道226号です。このあたりでは側溝への排水が追いつかず、あたり一面が冠水しています」

指宿市十二町では道路にまるで川のように濁った水が流れていました。

センターラインもほとんど見えません。

指宿市では降り始めからの雨量が9日午後4時までに297ミリを観測。

6月一月分の降水量の約50%にあたる雨が1日半で降った計算です。

その水は住宅にも迫っていました。

こちらの家は現在空き家になっているということですが、窓のすぐそばまで水位が上がっていました。

流れてきた木や枝を拾うのは近所の住民です。

付近の住民
「車庫までは水が入っているが家まではまだ来ていない。ここは指宿市でも低いところなので、毎年梅雨時に雨が降ったら心配」

付近の住民
「最悪ですね。ポンプが回っているが雨が多くて追いつかない」

指宿市内では複数の市道で土砂が崩れ、通行止めになっているところもあります。

梅雨前線に向かって、あたたかく湿った空気が流れこみ、各地で大雨となった九州南部。

鹿児島市でも時折強い雨が降る時間帯がありました。

JR鹿児島中央駅前では通勤通学の時間帯に雨が強まり、足早に駅に向かう人たちの姿がありました。

大雨の影響で交通にも乱れが出ています。

JR指宿枕崎線では喜入から枕崎の間で終日、運転見合わせとなりました。

指宿枕崎線の利用客
「こんな急に雨になると思っていなくてびっくりしています。困った。指宿に宿を取っているので。こんな時期にこんな大雨になると思っていなかった」


県内では9日午後9時頃にかけて、線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

現在、鹿児島市と指宿市、日置市には高齢者等避難の情報も出されています。

今後の情報にご注意ください。

では、この大雨はいつまで続くのか、山下気象予報士の解説です。


※詳しい気象解説は動画をご覧ください。

鹿児島テレビ
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