梅雨前線の影響で、鹿児島県では線状降水帯が発生して大雨になる恐れがあり、警戒が呼びかけられています。

ここからは、矢澤剛気象予報士と見ていきます。

広い範囲で梅雨入りとなっていますが、気象レーダーを見ていきますと広い範囲で雨雲がかかっています。

そして鹿児島・指宿では、1時間に53.5mmの非常に激しい雨を観測。
土砂災害警戒情報も9日午後5時現在、鹿児島県などに発表されている状態です。

そして、このあと午後6時の雨の予想を見ていきますと、まだ九州では活発な雨雲がかかり、鹿児島県内は午後9時ごろまでは線状降水帯が発生する恐れがあるとして警戒が呼びかけられています。その他、熊本県なども9日夜、暗い時間帯の大雨に注意が必要となっています。東京都内も今夜は雨になりますので傘が必要となりそうです。

そして梅雨入りマップを見ていくと、8日から9日にかけて多くのところで梅雨入りが発表されましたが、関東はまだしていないんです。10日には梅雨入りするんじゃないかと思っていますが、その他、今週末にかけて東北のほうも梅雨入りしてくるところが多くなるのではないかと考えています。

青井実キャスター:
2025年は各地で梅雨が少し遅いという感じですか?

梅雨入りは少し遅くなっていますが、期間としては短くなりそうなんです。というのも、2025年の梅雨は「早い」「多い」「蒸し暑い」が特徴になりそうです。梅雨明けが早くなりそうな可能性があり、期間としては短いんですね。ただ、雨量は短いながらもかなり多くなりそうなんです。そして、気温がとにかく高く、非常に蒸し暑くなるというポイントが考えられます。

なぜこんな過ごしにくい梅雨になるのか?メカニズムを見ていきますと、梅雨前線が現在本州にかかり始めまして、続々と梅雨入りしてきていますが、これが6月中旬になると太平洋高気圧が勢力を強めて北陸ぐらいまで北上してきます。そして6月下旬から7月上旬にかけて東北の北部くらいまで北上してきそうで、一気に7月にかけては梅雨明けしてくるところがあると。速いスピードでなっていきそうなんです。

現に沖縄ではかなり早い梅雨明けとなっていまして、8日に梅雨明けの発表がありました。平年よりも13日早く、観測史上最も早い記録と並んでいるんですよね。梅雨の期間がわずか17日間ということで、2番目に短い記録となっています。

梅雨明けは早くなりそうなんですが、暑くはなりそうなんですよね。南から暑い空気がどんどん流れ込んできまして、太平洋高気圧に覆われます。そして、真夏ではないんですがゲリラ雷雨が多発するような、2025年はいつもとは違う梅雨になるとお考えください。
暑く、ゲリラ雷雨が多発していく可能性があります。

小山内鈴奈キャスター:
普段以上に過ごしにくい梅雨になりそうですが、梅雨明けはいつごろになりそうですか?

矢澤的大予想マップを見ていくと、梅雨明けは平年よりも早めになりそうでして、7月中旬くらいのところが多くなりそうです。

九州南部では6月のうちに梅雨明けする可能性もあるんじゃないかなと考えていますが、各地梅雨明けは早いと私は予想しております。

青井実キャスター:
これからの時期、線状降水帯が各地で発生する可能性ってありますか?

2025年はもう6月の時点で大災害となる可能性もありますので、梅雨入りして早々ですが大雨には警戒をしていただきたいと思っています。