6月5日朝、長野県大町市の住宅の近くの道路を歩いているクマが目撃された。夏場は山の中のエサが少なくなり、クマが里地に近づく時期だとして、長野県が注意を呼びかけている。また、里地での目撃が増えているとして、新たに木曽地域に出没注意報を発出した。
道路をのそのそ歩くクマ
のそのそと道路を歩くクマ。一度立ち止まって、周りを見た後、また歩き出して去っていった。
5日午前7時過ぎ、長野県大町市平で撮影された映像。

山と住宅の間には電気柵も張られているが、クマは住宅側に出ている。
これからの時期は、こうした里地でのクマとの遭遇に注意が必要だ。
夏場は里地への出没の危険性が高まる
県によると、夏場は山の中のエサが少なくなる時期だという。また、若いクマが親離れをして新たな生活域を求めたり、交尾期でオスがメスを探して歩き回ったりする時期で、里地への出没の危険性が高まるという。
木曽地域では、5月25日から5月30日の間に里地での目撃が11件あり、増加傾向にあるとして、県は、出没注意報を発出した。これで、発出は3地域目となる。

県は生ごみの適切な管理や人里に近いやぶを刈るなど、里地にクマを寄せ付けない対策を呼びかけている。また、山に入る際は、クマの活動が活発になる朝や夕方は避け、鈴やラジオなど音が出るものを携帯するよう呼びかけている。
(長野放送)
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