2025年度中に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。
国際宇宙ステーションに物資を運ぶ日本の新型宇宙輸送船「HTV-X」の1号機が報道関係者に公開されました。
轟木康陽記者
「HTVーXの総開発費はおよそ356億円。そして機体の下のこちらの部分は接合部となっていて国際宇宙ステーションにつながり物資を届けることになっています。」
2日、種子島宇宙センターで公開されたのは全長約8メートル、重さ約16トンの日本の新型宇宙輸送船「HTV-X」の1号機です。
「HTV-X」は国際宇宙ステーションに食料や衣服などの物資を運ぶ無人の宇宙輸送船で、2020年に運用を終えた「こうのとり」の後継機として、JAXAや三菱重工などが共同開発しています。
「HTV-X」は機体の軽量化に成功し、積載できる物資の量も、以前の「こうのとり(HTV)」の1.5倍ほどにあたる約5.85トンに増えています。
また、物資を積み込むことができる締め切り時間も、「こうのとり」では打ち上げ80時間前までとなっていましたが、「HTV-X」は打ち上げ24時間前となり、生鮮食料品や、鮮度が重要な実験サンプルを搭載することが可能となっています。
JAXA新型宇宙ステーション補給機プロジェクトチーム・伊藤徳政プロジェクトマネージャ
「HTV-Xとしての新しいレガシーをHTV(こうのとり)に引き続いて確立していこうという意気込みが強い」
「HTV-X」の1号機はH3ロケットに搭載され、2025年度中に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。