2024年に閉鎖された宮城県川崎町のスキー場で、変電設備などの銅線ケーブルが盗まれていたことが分かりました。被害額は少なくとも数百万円にのぼり、町は来週にも被害届を提出する方針です。
被害に遭ったのは2024年3月に閉鎖された川崎町のみやぎ蔵王セントメリースキー場です。
町によりますと、5月19日、町民から「事務所の窓ガラスが割れている」と連絡がありました。町の職員が確認したところ、変電設備などの扉が壊されていたほか、銅線ケーブルが切断され、盗まれていたということです。
スキー場の跡地には、人の動きに反応する自動通報システム付きの人感センサーが20カ所以上設置されていましたが、事務所に侵入した何者かによって電源が切られ、作動していませんでした。
スキー場の跡地を巡っては、町は民間企業に活用してもらおうと公募を行い、近くでキャンプ場などを運営する「さかたや」が、優先交渉権を獲得していました。
さかたや 坂田政裕社長
「大変衝撃を受けて、今までやろうとしていたことができなくなる可能性が高い。いろんな形を模索してなんとか再開したい」
町が跡地を最後に点検したのは4月24日で、銅線ケーブルはこの日以降に盗まれたとみられています。
被害額は数百万円に上る見通しで、町は金額が確定次第、来週にも警察に被害届を提出する方針です。